2005年 04月 23日
レオが生まれた日のこと
明日はレオが生まれた日。彼は2歳になる。
『2年』って言ったら大した事もない気がするけれど、子供の『2歳』ってすごく大きい。
時々裸で走り回るレオを見ていると、この子が私の生んだあの小さな赤ちゃん・・・?って思うほど、逞しく、そして大きくなった。
言葉もよく喋るし、会話らしいこともできるようになり、たったの2年でこんなにも成長するなんて・・・と本当に私はいつも、驚嘆に似た気持ちで彼を見る。

出産2日前から始まった陣痛は、2年前の今日の夜中の2時にはもう5分置きになっていたっけ。
病院に向かうタクシーの中から、真夜中のマンハッタンの夜景を見たことをよく覚えている。
その時はまだ安産する気満々で(笑)、ちっとも恐くなんかなかった。
ドキドキしていたけど、でもどんな痛みも耐えようと誓っていたし、早く赤ちゃんの顔を見たい気持ちばかりで、ワクワクしている気分の方が大きかったかもしれない。

でも、彼が生まれたのは陣痛が始まってから約30時間後。
難産で、結局、緊急帝王切開で生まれたのでした。
陣痛促進剤、人口破水(しかも2回もグリグリされて、その2回とも失敗!痛かった~!)、酸素マスクもつける事態も発生したりなどなど、とってもフルコースな出産でした。(笑)

なかなか子宮口が開かず、必死に陣痛に耐えていたけれど、5分置きの陣痛という、殆ど休む間もない状態に、既に長時間耐えていたせいか、最後は手足が震えていたし、耳鳴りもしていたっけ。
気力も体力も既に使い果たし、もうだめだ~・・・!という所で、ドクターが「もう麻酔しないと死んじゃうね。」と言って麻酔をすることになったのだけれど、その後私の血圧が急降下、そしてお腹のレオの心拍も一緒に急降下。
自分の心臓のバクバクした音が耳に響き渡ると同時に、息が出来なくなり、意識も遠のいていくのを感じた。その時に酸素マスクをつけられたのだけれど、『息ができない』という経験は生まれて初めてで、とてもとても恐かったことは今も忘れらない。

(ちなみに夫や私の母は、私が麻酔を打っている間、病室の外で待たされていたのだけれど、突然ナースが「Anybody help!help!」と叫んで部屋から出てきたので、何かあったのではないかと思ったらしく、「Is she OK!?  Is she OK!?」と夫が叫んでいたらしい。)

その後も結局、長引く陣痛のせいで、私の陣痛が起こる度に、お腹のレオの心拍がストンと落ちるようになり・・・緊急帝王切開で生むことに。
レオが生まれたのは手術室に入ってから25分後。夫は私の頭の横に座って一緒にいた。

「It's a boy !!」というドクターの声と共に、生まれたばかりのレオの元気良く泣く声が。
シートで仕切られ姿は見えないけれど、初めて聞く我が子の声。
陣痛の痛みでは決して泣いたりはしなかったけれど、でも息が出来ない恐怖で泣き、帝王切開で生まなくてはいけないことにショックを受けて泣き、そしてレオの元気な声を聞いてとても嬉しくて泣いた。私の出産は、泣きっぱなしの出産だった。
でも生まれたレオは、アプガースコア-を10点満点もらう程、とても元気な男の子でした。
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写真は生まれて2日のレオ。

産後は産後で、私の方は高熱が2日に渡り出てしまい、その後3週間近く抗生物質を飲み、レオの世話も殆どできない状態が続いてしまった。しかもその間、授乳禁止だった為、3週間、毎日ひとりで、夜中もおっぱいをひたすら搾乳し続けた。(おっぱい絶対出すぞ~!と呪文を呟きながら。笑)
そういうこともあって、レオの出産に気力も体力もすっかり使い切ってしまった私は、その後1ヶ月間、レオも満足に抱けない程、殆ど寝たきりの状態な感じだった。
出産から辛い事だらけで、立ち直るのにも時間がかかったし、その間は夫はもちろん、日本の家族にも本当に心配をかけてしまった。

レオの出産を思い出す時、言いようのない彼への感謝と喜びを思い出すと共に、どうしても辛かった記憶も思い出してしまう私。
命を生むって、本当に本当に大変な事。
昔の人が出産でよく亡くなっていたということは、本当に頷ける。
私も、私の持ち得る全てのエネルギーと精神力を、この出産に出し切ったと思う。

苦労して生んだレオの今の笑顔は、私にはどんな物よりもかけがえなく。
健康に生まれ、そして今も健康に育ってくれている事に心から感謝をしたい。
明日は、レオのバースディパーティを思い切り楽しみたいな。
そして、私を母親として選びここに来てくれたことに、健康でいてくれることに、私達夫婦に沢山の幸せを毎日くれることに、ただただ「ありがとう」と、彼と神様に言いたい。
そしていつもの倍、彼を抱きしめたい。

そしてまた、あの時私を心配してくれ、支えてくれた日本の家族、友人にも、明日のこの日を感謝したい。遠く離れたみんなのお陰で、あの時の私も、今の私も、そして元気なレオもいるんだと思うから。

そんなことを思う、誕生日前日の母でした。
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by berty | 2005-04-23 11:05 | こども・子育て


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